微生物の社会には一つの掟がある。法則がある。
あるエリアに一つの菌が生息、繁殖し占有したとき、他の菌はそのエリアで不活性化する。
しかし、その優占繁殖しエリアを占有支配した菌もやがて老化し力が弱くなると、他の菌がとって代わってそのエリアを支配する。
菌の世界も「下剋上」が行なわれている。
その菌もやがて活力を失うと更に他の菌がエリアを支配する。
しかし、土壌には多様な微生物が生息しているが、そのほとんどの菌が、下剋上を行なえる力を発揮できる環境条件ではない。
病害菌というのは宿主になる作物、植物が無ければ繁殖できない菌である。
更に、このエリア強力な菌が生息し支配すれば、病害菌は永い期間、永年「休眠」「不活性」を継続し無ければならない。
病害菌の胞子の多くは数年このじょうたいが続けば死滅する。
この法則の中で、これまでの農業では「細菌」を主に焦点を当ててきた。
ここに大きな盲点がある。
土壌微生物ではなく、地表微生物を削除してきたという盲点である。
地球の陸上で行なわれる「炭素循環」は、土壌中ではなく地表で行われている!
植物が生息しているエリアでは、必ず地表に枯れ葉、植物死骸が・・・存在する。
土壌中ではない!
地表である!
この地表には必ず、これを「エサ」にする木材腐朽菌が生息している。
リグニン、セルロースを「エサ」にして生きる菌である。
「エサ」にして食べる姿が・・・人間から見れば酵素による「分解」である。
この木材腐朽菌が分解する状態は「醗酵腐敗」ではない。
酵素にによる分解で「静かな燃焼」である。
この地表における枯れ葉、植物死骸の木材腐朽菌による分解を農業は無視、削除してきた。
木材腐朽菌は「細菌」ではない。
木材腐朽菌の菌糸は、温度、水分、酸素、エサがあればどこまでも菌糸を伸ばす世界最大の生物である。
エサからエネルギーを自らの力で産生し生き続けられる。
このエサ。
植物は毎年補給するからエサが無くなることはない。
こういうエリアでは、永年にわたって木材腐朽菌がエリアを支配し、他の菌を「休眠」させる。
よって、地球の地表は、木材腐朽菌が支配するエリアになる。
大自然の自生地では、病害が発生しないのは・・・こういうシステムが構築されているからである。
このシステムを圃場に再現すれば、病気の発生しないエリアにすることが出来る。
木材腐朽菌ならどんな菌でも、こういうことが出来るとは限らない。
木材腐朽菌の中でもごく一部の菌が具備した能力である。
MOG-A1菌。
日本再生循環緑化研究所 宇井 清太が発見した「ラン菌」「菌根菌」になれた木材腐朽菌である。
この菌にエサを与え続ければ(大自然と同じように)、エリアの絶対王者菌として永年君臨出来る。
これが自然界における「生態系免疫システム」である。
植物は、不要になった枯れ葉を利用して、エリア内に木材腐朽菌を養殖しているのである。
植物の体内免疫システムでは完全に病害菌を防御出来ない!
そこで、病害菌を木材腐朽菌の力を借りて防御するシステムを考案したのである。
しかし、人間の科学は、傲慢にもこのシステムを削除した。
病害菌は化学化合物・・・農薬で「殺菌」すれば・・・簡単に防可能としてきた。
圃場にエサとなる枯れ葉、木材腐朽菌を念頭にも置かない「農法」が構築されてきた。
作物は、「自然生態系免疫システム」も、育種で「体内免疫システム」も失った状態で栽培される。
この状態は、病害菌から見れば「パラダイス」「千載一隅」のチャンスである。
よって、圃場は畑も水田も・・・病害菌が支配するエリアになった。
作物の病害菌は、人間の農業とともに繁殖し、生息エリアを拡大してきた菌である。
耐性菌を生みながら・・・・・・。
これを遮断するには、圃場に・・・木材腐朽菌を生息させ、エサをあたえ続ければ良いことになる。
MOG-A1菌。
農業における作物の病害防除は、これまで人間の立場から行われてきた。
つまり病害菌を殺菌、除菌、滅菌すれば、作物に病気が出ないという極めて明快な考察である。
病害防除技術は・・・除菌、殺菌、滅菌の技術である。
高熱、化学農薬などはその代表的なものであるが、病害菌の根絶は難しい。
耐性菌の発現で人間の科学は菌の前に敗れている。
こういう技術は、全て人間が「病害菌」を「科学して」得られた科学的知見を元に開発された防除法である。
この科学的知見での防除では病害菌を根絶できない場面が圃場で起こっている。
このことは「殺菌」で防除するという・・・自然界における菌社会、菌生活、菌ネットワークが解明されないまま・・・技術である。
圃場の土壌の中で、組織の中で・・・生きた状態での菌の生活、菌社会、菌ネットワークを、
実際に見た人間は一人もいない。
培養基上でのコロニーというのは、人間が与えた条件下での菌の姿である。
菌の生きたままの実際の生活、活動。他の菌達との菌社会、ネットワークの究明は、
現在の機器では不可能である。
この不可能という認識から・・・ならば・・・除菌、殺菌、滅菌という単純明快な思考と技術と農薬が生まれた。
科学は自然界の「複雑系」を単離して究明する。
しかし、土壌、植物組織内の菌社会が「複雑系」で構築されており、その一部分を単離しても全体像とは大きく乖離したものである。
植物病害菌の実際の生活実態がつかめない中で、防除することは即「除菌、殺菌、滅菌」ということになる。
病害菌を科学すれば、菌によってエサにする植物が異なるという知見が、
エサにならない個体を育種で創ればということも出てくる。
更に「接ぎ木」という技術で防ぐことも考えられた。
しかし、それでも「完全無農薬栽培」はほとんど不可能に近い。
ますます、農薬に依存する現実である。
ということは、病害における「完全無農薬栽培」の実現には、上記の思考、知見、技術とは根本から異なった・・・
まったく新しい思考、科学、技術でなければ、病害を防除出来ないということになる。
日本再生循環緑化研究所 宇井 清太が新たに思考したものは「多様な微生物を休眠、不活性化」させる微生物を発見することである。
植物、作物が病気になるのは、微生物が目覚めて「エサを食べる」ことで起こる。
病害菌も「エサ」を食べなければ生きることも、繁殖することもできない。
微生物、病害菌が種族を維持持続するために最も良い行為は「休眠」することである。
目覚めて「エサ」を食べる活動をすれば・・・人間様の作物をエサにして食べれば、病気発生と観察され、
農薬を撒かれて「殺処分」される・・・・。
「雉も鳴かずば・・・撃たれない」。
病害菌も「休眠」していれば、人間から農薬を撒かれないのである。
しかし、病害菌の微生物にも「種族繁栄」をしたいという向上心も、野望ある。
地球上の生き物の普遍的な欲望なのかもしれない。
種族繁栄するためには「先ずエサを食べる」ことをしなけれならない!
休眠している病害菌の側で、エサになる作物が芽生えたり、植えられたりすれば、根から出す微量の成分を感知し、
「エサを食べたい」本能で目覚め、食べ始める。
果樹などでは、枝、蕾などで越冬した休眠している菌は、若芽、蕾がほころ、これを食べたいために目覚め、食べ始める。
病害菌の活性とは「エサ食べる」ことであるといっても過言ではない。
食べるエサが無ければ・・・菌は永眠する。
輪作技術はこれを応用したものである。
しかし、この輪作でも病害菌を根絶できない。
農業は・・・菌が餓死するまで「休耕」出来ない経済活動だからである。連作連作での経営。
果樹のような多年草植物なら・・・同じ畑で何10年も栽培する。
以上のように「エサ」を削除する「休眠」法は、完全無農薬栽培では完全ではない。
多様な微生物を休眠、不活性化させる「絶対王者菌」の発見。
これが究極である。
菌社会も、人間社会と似たところがあり、絶対的な力を持つ者がいる政治、会社・・・・
小さくは町内会社会、趣味のサークルでも・・・「忖度」「沈黙」「従順」「死んだふり・・」もある。
派閥も作られる・・・。
菌の「複雑系社会」も、同じである。
これまでの科学は、このような菌社会の実像を研究し解明してこなかった!
病害菌は、菌社会の中では一部の新参者少数派である。
地球上のほとんどのエリアは、既に先達の菌で占領されている。
新参者の病害菌が「エサ」として食べられるのは、人間が自然を開墾して作られたエリアに栽植された脆弱な「作物」である。
この開墾され作られた田畑、圃場に、ハウス内に・・・「絶対王者菌」を人為的に生息、繁殖させれば・・・
そして・・・人為的にこの絶対王者菌にエサを与え続ければ・・・病害菌は「休眠」し続けることになる。
空中に浮遊する常在病害菌の胞子が、地表、植物組織上に落下しても、
そこに「絶対王者菌」が既に生息していれば・・・忖度して「休眠」する。
絶対王者菌が出す微量な成分を胞子は感知しする能力を具備している。
「触らぬ神に祟りなし」。
「休眠」。
これが病害菌が生き残る道である。
だから多くの病害菌は休眠状態で永年生きられる「厚膜胞子」を発明した。
菌社会にも「掟」がある。
これが大自然の「法則」である。
この「絶対王者菌」になれる菌とは、どういう菌種なのか。
MOG-A1菌発見。
枯れ葉のリグニン、セルロースを分解出来る「木材腐朽菌」である。
地球の陸上の植物が自生するところには、必ず枯れ落ち葉、植物死骸が産生される。
これを2億8500万年の間分解してきた菌である。
こういうことを行ってきた菌は他にはない!
この菌を畑、圃場に生息させ、エサを与えれば、・・・大自然の無病の地表を再現できる!
自然界の地表は、木材腐朽菌が占有支配するエリアである。
木材腐朽菌を派閥の頂点とした菌社会が構築されている。
この菌は枯れ葉と温度と水分と酸素があれば常に「活性」している。
地球の生物の中で最も強大な生き物が「木材腐朽菌」である。恐竜でもクジラでもない!
病害菌は枯れ葉を「エサ」にして食べることが出来ないから、枯れ落ち葉の中では生存繁殖できない。
しかし、木材腐朽菌ならどんな菌でも「絶対王者菌」になれるものではない。
植物と共生して助ける「菌根菌」になれるものでなければならない!
植物と木材腐朽菌の共同作業で地表を「改良」出来る菌でなければならない。
葉を持たない光合成削除で生きる「菌従属植物」多様な微生物を木材腐朽菌が「休眠」させてエリアで、
木材腐朽菌と共生して生きる植物である。
光合成を補完する菌でなければ「絶対王者」菌にはなれない。
派閥の領袖菌は、子分にエネルギーを補給できなければ権力を維持できない。
木材腐朽菌は枯れ葉を分解してブドウ糖を作れる菌。
だから、このブドウ糖を欲しくて多様な細菌が木材腐朽菌と共同生活している。
この中に、植物の生きた細胞をエサにする病害菌が含まれていない。
木材腐朽菌ネットワークの外で、細々と生きる菌が「病害菌」である。
だから・・・大自然の山野の野生植物には病害がほとんど発生しない。
日本列島の王者植物・・・屋久島の7000年の大王杉は、7000にわたって自身の枯れ葉を株元に落としてきた。
この枯れ葉をエサにして木材腐朽菌は地表に強固なネットワークを7000年構築してきた。
この地表エリアには病害菌は生息していない。
畑の土壌検定、微生物活性検定では・・・「病害菌の休眠、不活性能力」の検定ではない。
有畜農業の微生物では病害菌を「休眠」させる能力を具備した菌は見つからない。
植物の「体内免疫システム」には動物のようなキラー細胞が無い。
免疫システムを難なく超える病害菌の前に、土壌肥沃化による免疫力増強は・・・簡単に敗れる。
有機農法が「完全無農薬」出来ないのは、免疫システムを無効に出来る病害菌が出現しているからである。
土壌に完熟堆肥を施与すると、多様な微生物が生息するようになり、
土壌は団粒構造となり・・・病気の発生がすくなる傾向がある!
こういうことが多くの本書かれている知見であるが・・・。
大自然界の菌社会とは大きく乖離したものである。
完熟たい肥ではなく・・・自然界の地表は「枯れ落ち葉」であり、それを分解出来る木材腐朽菌が支配するエリアである。
、
ここまではまでは・・・宇井 清太の研究概要。
ここから先の詳細は「企業秘密」である。
「菌根菌」の繁殖法、培養土作成・・・などは特許取得済み。
有機農法では、
土壌細菌を活性化させると「病気」を防げるようになっているが、病害菌をも活性化させる。
土壌の絶対王者は「細菌」ではない。
細菌は悪環境に遭遇すると・・・簡単に「休眠」してしまう。
bacillus菌も、放線菌も・・・光合成細菌も・・・。乾燥に条件では「休眠」。
こういう菌を用いても「病害菌」を不活性化出来ない。
空中浮遊病害菌を休眠させることが出来ない。
例を挙げれば、イネの茎1本ににbacillus菌の胞子が1000万個も生息休眠している。
しかし、イネには「イモチ病」も「紋枯れ病」も無造作に発生する。
つまり、bacillus菌には、イモチ病菌、紋枯れ病菌、黒穂病菌を「休眠」させる能力がないことを証明している。
現在の「有機農法」は・・・・
こういう菌まで舞台に登場させて演じらせるが・・・所詮「端役者」である。
主役なしでのミュージカルのようなものである。
原菌、土着菌・・・という得体のしれない菌まで登場させる。
数10種類の菌が混入されている資材。
本当に数10種類の菌が・・・土壌内で活性化して植物の生育を助けているのか・・・。
殆どの菌は「休眠」している!
土壌の中は、人が作った「培養基」とは違う。
培養基の上で、多くの微生物が同時にコロニーを作るような世界ではない。
激しい場所取り合戦、エサ分捕り合戦の場である。
・・・・だから効いているのか、いないのか分からない・・・。
こういう土壌資材が多いが、病害菌を休眠させる力を持った菌はない。
MOG-A1菌は世界で初めて発見された「絶対王者菌」の一つである。
2018年、全国各地で、このMOG-A1菌による休眠の実証栽培が行なわrているが、
この「休眠」のことが実証されている。休眠していれば「エサ」を食べない!
農業の未来は・・・明るい!
著作権所有者 (有)最上蘭園
著作権に関わる全ての行為を禁じます。
植物病害微生物の「活性」と「不活性化 及び休眠」についての考察
SmartMax GreatRay MOG-A1菌による
完全無農薬栽培の基本
suma-to siken 192